過眠を引き起こす原因とは
過眠とはどのような状態でしょうか?
過眠とは、睡眠障害の一つで本来覚醒していなければならない時間帯に強い眠気が出現し、居眠りをしてしまうような状態、もしくは夜間の睡眠時間が長くなっている状態をいいます。
脳内の覚醒維持機構に何らかの異常があるタイプと、夜間に十分に寝ることができないことによる睡眠不足から起きるタイプとに分けられます。
過眠をきたす疾患の例
ナルコレプシー
毎日、日中の眠気が3か月以上続きますが、20分程度の居眠りで自然に目が覚め、目覚めた時にはリフレッシュ感を伴います。
特発性過眠症
日中の眠気により居眠りをすると、1時間以上は寝てしまい、目覚めた時にはスッキリ感も得られず、また眠気に襲われます。また、夜間の睡眠時間も長いのが特徴です。
むずむず脚症候群
レストレスレッグ症候群(むずむず脚症候群)は、脳内の神経系の異常や貧血などから、発症すると考えられています。
夜間に足に出現する異常な感覚により、不眠となり、結果日中に眠気が出現します。
※足に出現する異常な感覚とは「むずむずする」「痛み」「虫が這う感じ」「突っ張る」「不快感」などです。
うつ病
うつ病と聞くと、意欲低下や興味の喪失、不眠などの症状を伴うことが多いのですが、うつ病と診断された方の中には過眠症を伴う方もいらっしゃいます。
また、うつ病の治療薬である抗うつ剤、抗不安薬などの服用により、眠気が出現することもあります。
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に咽頭喉頭周囲の筋肉が弛緩し、結果気道を閉塞してしまうため、脳が危険を察知し、何度も覚醒しようとします。
激しいいびきと無呼吸を繰り返すので、熟睡しているようにも見えてしまいますが、実際は睡眠が何度も中断されるため、寝不足の状態です。
この眠気は病院にいくべき?
睡眠時間は十分に取れているのに、疲れが取れず日中に眠気が襲ってくる方、またそれにより日常生活に支障をきたしている方、過眠状態が3か月以上続いている方は、一度専門医に相談した方が良いでしょう。
2020年6月24日 カテゴリー:こころのコラム
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