うつ病の再発を防ぐためにできること
うつ病は非常に再発しやすい病気です。お薬の効果でつらい症状が和らいだとしても、自分だけの判断で薬や治療を中断してしまえば、再発・悪化してしまうこともあります。
そこで、うつ病の再発を防ぐためにできることを紹介します。
再発を防ぐポイントとは
うつ病は薬などの治療で症状が治まったとしても、薬をやめてしまうと症状が悪化したり、再発したりすることも少なくありません。
そのため、自己判断で薬の量を減らしたり、やめたりしないようにしましょう。
お薬を飲み始めてしばらくするとつらい症状が和らいできますが、そうしたタイミングでお薬をやめてしまうと、「離脱反応」と呼ばれるお薬を急に中断したことによる症状の原因となります。
うつ病は人によって経過が異なり、長く付き合っていく場合も少なくありません。薬の判断を含めて、医師としっかり連携することが大事になります。
症状が落ち着いているときにこそ、再発を防ぐための生活習慣に取り組むように医師との関係を継続することで、適切な治療を続けることはもちろん、症状が落ち着いている状況でも、再発を防ぐために必要な注意点やアドバイスを受けることできます。
うつ病につながる兆候に気づくために
うつ病を再発しないようにするためには、ストレスを感じやすい状況やうつ病のリスクが高まる環境を意識することが大事です。そうすることで、うつ病が再発しそうな場合にいち早く気づいて、対応をすることができます。
家庭や職場、学校などでトラブルがあったり、多忙な状況が続いたり、転勤、転校などの環境の変化があった場合は注意が必要です。結婚や出産などポジティブなイメージのあるイベントでも、どうしても環境の変化が伴います。
「ちょっと疲れたな」と感じる前に、意識的に休む時間を確保するようにしましょう。季節の変わり目なども同様です。
「休む」といってもどうやって休めばいいのかわからないという方は、寝室を適度な温度・湿度に保つ、寝具を清潔にする、一日のうちで「何もしない時間」をつくる、バランスのよい食事をこころがける、食べすぎ・欠食をしないようにする、など身体が疲れることを避けることが、ストレスを避ける第一歩です。
2019年8月6日 カテゴリー:こころのコラム
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